SESを利用するメリット・デメリット 3選

2022.02.18
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ここでは、IT業界におけるSES(System Engineering Service)について、説明をさせていただきます。簡単に言えば、クライアントが希望する知識やスキルを持ったエンジニアを紹介する、あるいは労働力を提供するサービスのことです。ここでは、発注者側に視点を合わせて、それぞれのメリットやでデメリットをわかりやすく説明いたしますので、最後までお付き合いください。

1. SESとは?

冒頭でもお話ししましたが、SESとは、「System Engineering Service」の頭文字を取った略称です。クライアントが特定の言語や環境、業務等、指定する知識や技術、スキルを持った技術者を、自社内や協力会社から紹介して、労働力を提供するサービスです。

契約形態は、その多くが準委任契約を結んでいると思いますが、派遣契約で行っているケースも多いと聞きます。準委任契約と派遣契約の違いは、指揮命令者が異なります。前者では、指揮命令者は、受注する側になりますが、後者は派遣先が、つまりは発注する側になります。また、この2つの契約については、成果物に対する責任が発生しませんが、契約書内で明確にしておく必要がありますので、ご注意ください。

要するに、準委任契約によって業務を行った結果の成果物に対して、瑕疵が生じた場合でも、修正の義務はありません。仮に、その瑕疵に対する修正作業を行った場合は、その作業時間に対する報酬を受け取ることができます。

2. SESがなくならない理由

では、なぜ多くの企業がSESを利用するのでしょうか。

一番の理由としては、「正社員では解雇が難しい」からです。例えば、開発プロジェクトを行うために1名の社員を採用したとしても、そのプロジェクトが終了しても、その社員は雇用し続けなければなりません。運良く、アサイン可能なプロジェクトがあれば良いですが、なければ人件費が余計に掛かってしまいます。

しかし、SESであれば、協力会社から期間を定めてシステムエンジニアを雇用させる事が可能になるため、プロジェクト限定の人員増強が可能になります。

従って、SESは、プロジェクトを多く抱えている企業にとって、なくてはならないサービスであると言えます。

3. SESを利用するメリット3選

では、SESのメリットとはどのようなものがあるのか、発注側の視点で確認してみましょう。

①条件に合った人材が確保出来る

そのプロジェクトに合った知識や技術、スキルを持った人材を確保することが出来ます。また、候補者が複数人いれば、面接などを行い、より良い人材を選択することが出来ます。

②プロジェクト単位で人材を入れ替え出来る

プロジェクト単位でSES契約を行えば、プロジェクト終了時に人件費の心配をする必要がなくなります。正社員であると、このようにはなりません。

③コストを抑えることが出来る

正社員を採用した場合と比べると、採用費用や採用後の教育等にかかるコストなどを抑えることが出来ます。

4. SESを利用するデメリット3選

一方、デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。同様に発注側の視点から見てみましょう。

①数回の面接だけでは実力を見極められない

応募者があれば、面接を行いますが、1回や2回の面接だけでその方の実力が測れるかというと、非常に難しいことです。ここに失敗してしまうと、コスト面でもプロジェクト面でもマイナスになってしまいます。面接時に、社内の専門スタッフ等に同席を求め、少しでも応募者の実体を評価できるような工夫が必要です。

②成果に対する責任が問えない

このコラム内でも前述しておりますが、契約形態が準委任契約で取り交わしているケースが多く、この形態では成果物に対する責任が問えません。プロジェクトの内容によっては、請負契約などと使い分けをするなど、工夫が必要になりますが、プロジェクトの多くは成果物が伴うはずです。成果物にウェイトが大きい場合には、責任を問える契約形態にするなど対応を検討しましょう。

③プロジェクトが予定通りに終了しないことがある

どんなに優れたシステムエンジニアを確保しても、プロジェクトが予定通りに進まず、遅れてしまうケースは多々あります。この場合、クライアントに予算追加が承認されれば、システムエンジニアの継続雇用も可能ですが、予算が承認されない場合、余計なコストが発生し、プロジェクトが赤字になってしまうこともあります。

5. まとめ

いかがでしたでしょうか。

SESについて、何となく理解していただけましたでしょうか。筆者も30年以上、IT業界の身を置いて、過去にSESを労働者側で経験した経緯があり、メリットやデメリットを書きながら思い出す事がありました。そういう意味では、30年以上前から、このSESは行われており、今後も進化しながら利用され続けるのではないかと想像します。

以前は、SESで自社社員を常駐させても、自社内にスキルが蓄積されないという話しを耳にしました。一方、常駐者にはスキルが蓄積されますので、会社にとってSESは、売上を上げる手段ではありますが、会社を成長させることは難しいのではと考えたこともありました。

とは言え、会社の状況や市場、業界動向などを考えれば、SESは常にありますので、一つの手段として、そのメリットやデメリットを理解した上で、利用されてはいかがでしょうか。

特に、現在は、ITエンジニアの人材不足が懸念され続けている状況です。採用、育成には時間もコストも掛かり、案件も待ってはくれません。経験者を採用して、SESで業務を行ってもらう方法も最近では少なくありません。

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