SESとは?派遣・請負との違いや利用する際の注意点を解説!
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2018年に経済産業省からDXレポートが出され、エンジニアやIT人材の採用は更に急加速している様子です。しかし、少子高齢化や優秀なIT人材の育成機会の不十分が原因に、IT人材の不足が顕著に表れています。
今後、企業がエンジニアを確保するためには、様々な工夫が必要になります。
エンジニアを確保する方法として直接採用する、派遣の社員を確保する以外の方法がありますが、それが今回ご紹介するSES(システムエンジニアリングサービス)になります。今回はSESとは何か、派遣・請負との違い、SESを利用すると良い場合について解説いたします。
この記事をご覧いただき、参考にしていただければ幸いです。
1.SESとは?
まずはSESとは何かについて解説していきたいと思います。SESとはシステムエンジニアリングサービスの略であり、お客様(エンドユーザー)からの要望に対しエンジニアをお客様企業に常駐させ、システム開発のサービスを提供することを指します。SE関連で良く聞く客先常駐という言葉はSES契約にも当てはまります。
これだけ聞くと「派遣と何が違うの?」「受託開発で構築のためにエンジニアが客先に来るのと何が違う?」と思ったかもしれません。
次の章で派遣・請負契約や受託開発と違う点をご紹介いたします。
2.SESと派遣・請負との違いとは?雇用形態の違いで分かる!
続きましてSESと派遣・請負契約との違いについてご紹介いたします。
違いがあるのは「誰が指示を出すか」「何に対して料金を支払うか」です。
形態 | 指示者 | 料金対象 |
SES契約 | 雇用者(SES会社) | 作業時間(時給・月給) |
派遣契約 | 派遣先企業 | 作業時間(時給・月給) |
請負契約(SI) | 雇用者(SIer企業) | 納品システム |
3種類の違いを簡単にまとめました。まず指示者の違いを見ていきます。
①指示者の違い
SES契約、請負契約では業務内容等を決めるのは雇用主であるSES企業(SIer企業)になります。業務内容、賃金、客先に出向く期間等はSES企業(SIer企業)が決めます。もしこれらの内容をお客様の企業が決めて指示している場合は偽装請負となり、ペナルティがありますので注意が必要です。
派遣契約では指示者は派遣先の企業となります。給与を支払うのは派遣元の会社ですが、詳細の業務内容は派遣先企業が決めるという形式になっております。
②料金対象の違い
これらの契約方法で大きく違う点の2つ目は「何に対してお客様が料金を支払うのか」です。
SES契約、派遣契約ではお客様企業に出向いて作業した時間、日数に対して料金を支払うシステムです。製品が完成してようが完成してまいが決まった日数、時間分の賃金を支払う必要があります。定期的にオフィスビルの電気設備のメンテナンスに来る工事作業員をイメージしてもらうと良いかもしれません。そのためこれらの契約形態は定期的なメンテナンスが求められるシステムの保守・運用の際に用いられることが多くなっております。
請負契約では完成したシステムに対して賃金を支払います。基本的に完成するまで作業は終わらないということになります。大型ビルを建てる建設業や製造業をイメージしてもらうと良いかもしれません。システムの初期構築、より大型のシステム導入に用いられる形式と言えるでしょう。
3.SESを利用すると良い場合と注意点
ここまでSES契約と請負契約・派遣契約の違いについて説明いたしました。それでは、どのような場合にSESを利用したらよいのでしょうか?また注意することはどのようなことでしょうか?これらを解説いたします。
まずはSESを利用したほうがいい場合について解説いたします。
①既存システムの保守・運用を任せたい場合
先ほども言及しておりますが、SESはエンジニアに常駐してもらう時間に対して賃金が支払われます。ですので定期的に作業が必要なシステム、Webサイトの保守・運用にSESは向いていると言えるでしょう。
②社内にエンジニアの育成環境が無い場合
SESはSES企業の中で研修が行われていることが多いため、確実に技術のあるエンジニアを常駐させることができるでしょう。自社で雇用するとその後の技術の育成は社内で行う必要がありますが、SESであれば既に技術を習得したエンジニアが来るため、育成の準備を行う必要が無くなります。
次に、SESを利用する際に気を付けたいことについて解説いたします。
①指示者はあくまで「SES企業」である
現場でお客様の会社の業務の細かい部分に触れさせるレベルの指示は問題ないですが、あくまで指示を出せるのは雇用主である「SES企業」です。SES企業の知らない場所でシステムの保守・運用などと全く異なる業務ばかり行わせる、知らないところで残業が発生しているというのは大問題です。先述の「偽装請負」に該当し法的に罰せられる可能性があります。
②SESで来るエンジニアが働きやすい環境を整える
これは派遣でも言える話ですが、SESで来るエンジニアは社外の人になります。疎外感を感じさせてしまうと働くモチベーションが下がる、最悪の場合辞めてしまうという可能性もあります。社内の人たちにも同じことが言えるかもしれませんが、SESで来るエンジニアには特に働く環境を整えてあげることが重要でしょう。オフィスや作業する環境はもちろんのこと、お客様の企業の社員との人間関係にも配慮してあげることが大切になります。
③SESで来るエンジニアの持ってるスキルを事前に確認する
一言でITエンジニアと言っても、扱える言語、経験年数はそれぞれのエンジニアで異なります。扱える言語が異なれば扱えるシステムも異なってきます。更に複雑怪奇な構造のシステムであれば扱える言語であったとしてもシステムを理解できず作業が進まないという可能性があります。SES契約を結ぶ際は、
- エンジニアが扱える言語
- 扱ってほしいシステムの言語、規模
は入念にSES企業と確認する必要があります。
4.まとめ~IT人材を確保したい場合はお問い合わせください~
いかがでしたでしょうか。日本のIT化が急速に進む中、必要なIT人材、エンジニアの確保が困難になっています。
このような時代に必要なIT人材・エンジニアを確保するためにはSES等様々な契約形態を活用することが大事であるということを解説いたしました。その中でもSES契約はシステムの保守・運用や社内育成が難しい場合におすすめできるということを解説いたしました。
この記事をお読みになった方の中で「実際にどのように採用すれば良いのだろうか」と思われた方もいらっしゃるかと思います。
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