全企業必須!DX人材を採用する7つのポイントとは?

2022.06.20
  • 採用

1.はじめに

どの企業においても喫緊の課題となっているDX推進ですが、その中核となるのは人材です。特に、DX人材といわれるような、高いスキルを持った人材を活用できるかが、重要なポイントになります。ですが、能力の高いDX人材の採用は非常に高いです。そこで今回は、DX人材の採用における課題について解説していきます。課題を把握し、DX人材の採用を成功に導きましょう。

2.DXとは

DX人材について確認する前に、DXについて理解しておきましょう。DXとは「DigitalTransformation」という言葉を縮めたものであり、「デジタルトランスフォーメーション」と読みます。意味としては、データやデジタル技術を活用して、社会に対する提供価値を変革するといったものになります。

また、DXの定義については、経済産業省の『デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)Ver. 1.0』の中で下記のように説明されています。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」

3.DX人材とは

続いて、DX人材について紹介します。DX人材とは、一つ前の章で解説したようなDXを実現させるために、主体的に行動できる人材を指します。つまり、単純にデジタルやITに強い人材がDX人材という訳ではありません。デジタル技術やシステム関係に強いのはもちろんのこと、その技術をどのような業務に活用できるかを考え抜ける力や、周りを巻き込んでDX化を推進できる能力が求められます。

ITスキルを持った人材が集まっただけではDX化は推進できません。企業として、今後を生き抜くために重要テーマとなるのはDX化です。そのため、会社の中核を担うような優秀なDX人材を育成、もしくは採用していくことが大切です。

4.DX人材が求められている背景

AIやIoTといったデジタル技術は加速度的に進化しており、ビジネスにおける競争は高度化しています。皆さんの周りでも、既存の商品・サービスでもデジタルの活用が進んでいたり、全く別の切り口から生まれた新サービスが参入してきたりなどの変化が起きているかと思います。そういった環境の変化に対応し、企業としての生き残りを図るために必要となるのがDXであり、デジタル化です。

デジタルを活用した変革を推進したり、業務改革を図るためには高いスキルを保有している人材が必要不可欠です。しかしながら、日本国内におけるIT人材は圧倒的に不足しています。経済産業省の発表によると、2030年には約45万人のIT人材が不足するという予測が立てられています。このような背景から、企業がDXを推進して競争に勝ち続けるために、まずはDX人材の確保と育成が喫緊の課題となっているのです。

IT人材の不足については、こちらでより詳しく解説していますので、参考にしていただければと思います。https://dx.athlete.co.jp/column/resources-shortage/

5.DX人材を採用するポイント7選

「DX人材が必要なのはわかるが、実際に採用するとなると難しい」このように感じている方は多いのではないでしょうか。ただでさえ人手不足である現代において、スキルが高いDX人材を採用するというのは非常に難易度が高いです。しかし、企業の成長のためには、採用活動を成功させる必要があります。ここからは、DX人材を採用するためのポイントについて解説します。

①ターゲット設定を明確にする

一つ目は、ターゲットを明確に設定することです。せっかく時間をかけて求人原稿を作成して人材募集をスタートしても、その内容が自社が採用したいターゲットに適していなければ、応募を獲得することはできません。また、そもそも自社で求めている人材が、転職マーケットに存在していない可能性もあります。特に、デジタル化が進んでおらず、デジタルに関する知識が乏しい企業では、DX人材のイメージがつきにくく、曖昧なターゲット設定になりがちです。例えば、「デジタル技術を活用した業務効率化担当」、「DX推進責任者」などのターゲットでは、曖昧な情報しか伝えることができないでしょう。まずは転職市場をしっかりと確認し、その上で最適なターゲット設定を行いましょう。

また、場合によっては転職市場でもなかなか見つからないような人材を採用したいというケースもあるでしょう。そういった時には、優秀な人材を囲い込んでいるような人材企業に採用の支援を依頼することも検討しましょう。

②仕事内容をはっきりと伝える

二つ目は、仕事の内容を魅力的、かつはっきりと伝えることです。一つ前のポイントでも紹介しましたが、人材募集を行う求人原稿では、抽象的な表現は避けて、できるだけ具体的な内容を記載することが重要です。「システム企画・開発」といった記載では、転職希望者は具体的な仕事内容のイメージを掴むことはできず、応募しようとは思わないでしょう。そのため、求職者の方にイメージを掴んでもらう、さらには面白そうだと思ってもらえるように、具体的に仕事内容は記載しましょう。また、技術者を採用したい場合には、仕事内容に加えて、技術環境も記載するようにしましょう。

③働く環境を整備する

三つ目は、働く環境を整備するという点です。DX人材が活躍しているIT業界では、リモート勤務やフレックス制、私服での通勤などの制度の導入が進んでいることが多いです。そのため、DX人材を事業会社として採用するのであれば、同じような制度を導入したほうが、採用活動において有利に働くでしょう。また、リモート勤務などに関しては、DX人材以外の採用でも効果を発揮する制度です。良い人材を採用するためにも、社内の働く環境も整えていきましょう。

④高めの報酬を提示する

四つ目は、報酬に関してです。DX人材のような高度なスキルを持った人材は、IT業界の中でも高い年収となっているケースが多いです。そのため、採用するとなった際には、高めの報酬を提示することが理想的です。また、入社後の評価制度の構築も必要です。これまでに採用したことのないDX領域に関する人材に対する評価は、既存の営業人員と同じような制度で決めることは難しいでしょう。既存の評価制度を少し変更したり、DX人材にだけ独自の給与体系を用意するなどの準備も進めておきましょう。

⑤選考基準を明確にする

五つ目は、選考基準を明確にするという点です。これは、社内においての決まり事という要素が強いです。複数の選考プロセスを用意する上で、そこでの選考基準は明確にする必要があります。一つ目の採用ターゲットの設定で決定した要件を満たしているかどうか以外にも、専門性・ビジネススキルなどの能力面の基準を明確に定めておきましょう。これにより、「自社に対する理解度が低い」や「自社の文化にフィットしない可能性がある」などの定性的な基準による不採用を防ぐことにもつながります。1人ではなく、採用に関わる方全員で選考基準を決めておきましょう

⑥選考期間を短縮する

六つ目は、選考期間の短縮化です。DX人材に限らず、転職希望者の方は、複数の企業に同時に応募します。そのため、選考プロセスが長すぎると、他社に先に内定を出されてしまい、そのままその企業に転職するという可能性が生まれてしまいます。一次対応の迅速化はもちろん、オンライン面接などを取り入れ、選考期間の短縮を図りましょう。

⑦一人一人の求職者を大切にする

最後のポイントは、一人一人の求職者を大切に対応するということです。DX人材のような優秀な人材は、転職市場にそれほど多くはありません。そのため、一件の応募の価値は非常に高く、可能な限り採用できるよう、選考プロセスにおいて丁寧に対応していくことが大切です。また、仮に不合格を提示するとしても、不親切な対応はせず、企業アピールの場だと考えて、真摯な対応を心がけましょう

6.まとめ

いかがだったでしょうか?DX人材は、DX推進のために、IT業界だけでなく事業会社でも必要とされている高いスキルを持った人材です。今後、IT人材の不足なども予想されているため、自社のDX推進を検討されている方は、まずはDXについて理解し、人材の整備を整えていくことをおすすめします。

また、デジタル人材採用.comでは、企業のIT化、デジタル化、DX化を加速するためのサポートしております。・DXを推進できるITスキルの高い人材を採用したい・今すぐDX推進を実行できる人材を派遣してほしい・0から自社のDXについて考えてほしいこういったご相談をお持ちの方は、デジタル人材採用.comにお問い合わせください。

お問い合わせはこちらをクリック

お役立ちコラム 一覧

コラム一覧
デジタル化に向けたお悩み解決やご相談は私たちにお任せください!
mark_as_unread ご相談・お問い合わせ
import_contacts 資料ダウンロ
phone_in_talk
電話で相談
mark_as_unread
メールで相談