流行りのクラウド化についてメリット・デメリットを徹底解説!
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システムの整備を進めるとなった際に、近年よく聞くのが「クラウド」です。
しかし、クラウドといっても具体的にイメージできる方はまだまだ少ないのではないでしょうか。
今回は社内システムの環境整備などにおける、クラウドサービスの概要について、メリット、デメリットを交えながら解説していきます。
1.クラウドとは
クラウドとは、物理的な本体や、ソフトウェアを持たなくとも、インターネットを介して、サービスを必要なタイミングで必要な分だけ利用するといったサービス形態のことであり、「クラウド・コンピューティング」と呼ばれることもあります。
従来はハードウェアを購入したり、パソコンからソフトウェアをインストールしたりなどの方法でサービスを利用することが一般的でした。
しかし、クラウドのサービスを活用すれば、これらの手間は無くなります。
パソコンやタブレットなどの端末を使って、インターネット上でアカウントを作成してしまえば、いつでもどこでもサービスを利用することができるようになります。
こういった手軽さや、サービスの豊富さなどから、近年クラウドでのサービスを利用する企業は増加してきています。
2.4つのクラウドサービスの種類
クラウドサービスは大きく4種類に分かれます。
それぞれ見ていきましょう。
①SaaS
一つ目はSaaS(Software as a Service)です。
パッケージ型のソフトウェアを、インターネットを介して利用するといったクラウドサービスです。
いつでもどこでも利用できるのはもちろん、複数人で共同編集を実施することもできます。
業種業界を問わず、多くの企業で利用されているクラウドサービスと言えるでしょう。
②PaaS
二つ目はPaaS(Platform as a Service)です。
これはアプリケーションやソフトウェアを構築するためのプラットフォームとしてのクラウドサービスです。
システム会社などで利用されることが多く、PaaSで開発されたアプリケーションなどは、自社で使うだけでなく、顧客にも提供することが可能です。
安く早くシステム開発を進めていくためのクラウドサービスになります。
③HaaS
三つ目はHaas(Hardware as a Service)です。
このクラウドサービスでは仮想サーバーや回線をインターネット上で提供することができます。
サーバーの運用コストを抑えられるだけでなく、クラウド化していることにより、自社でサーバーを保有するよりもセキュリティ対策を図ることが期待できます。
④IaaS
最後はIaaS(Infrastructure as a Service)です。
これはシステム構築に必要なインフラとなるハードウェアをクラウドで提供するものであり、HaaSと同じようなサービスとなります。
違いとして、IaaSはOSをインストールして提供されることが多いサービスですが、HaaSはOSを含まないサービスとして区分される点があります。
ハードウェアやOSを自由に選定することができるようになるため、柔軟なシステム運用ができるようになります。
3.クラウド化の4つのメリット
ここからはクラウド化することによって得られるメリットについて解説していきます。
①導入コストが抑えられる
一つ目は導入コストの低さです。
従来、自社に適したシステムを0から構築するとなると、導入に開発費などの多額のコストが発生していました。
しかし、クラウドサービスであれば、パッケージとなっているサービスを利用して、自社にシステムを導入することができます。
そのため、開発などにかかる導入コストが発生しません。
初期費用がかかる場合もありますが、0から開発するよりも間違いなく安くなるでしょう。
②運用コストが低い
導入コストだけでなく、運用コストの面でもクラウドサービスは優位になります。
ITシステムは導入して終わりではなく、その後の運用や保守が重要であり、そこには必ずコストが発生します。
自社専用のシステムであれば、自社内に人員を配置し、メンテナンスをしていく必要があるため、人件費や機器の管理費用などがかかります。
その点クラウドサービスであれば、サービスを提供しているベンダーが管理を行うため、運用コストを抑えることができます。
イニシャルコストだけでなく、ランニングコストも抑えられるというのは魅力的です。
③自社が必要な機能だけ使うことができる
クラウドサービスは自社が必要な機能、サービスに絞り込んで、アプリケーションごとに利用することができます。
つまり裏を返せば、必要でないものにお金を投資する必要がなくなるということになります。
また、機能の拡張も比較的容易にできます。
オンプレミスのシステムの場合、ハードウェアの追加発注などが必要ですが、クラウドの場合、インターネットを介してすぐに拡張が可能です。
こういった柔軟さもクラウドサービスの強みになるでしょう。
④社内で情報を蓄積するリスクがなくなる
社内で自社の重要な情報を蓄積することは、時にはリスクにもなります。
社内でサーバーやシステムを保有していた場合、災害などでシステムが停止したり、ウイルス対策を怠った結果、重要な情報に影響が出てしまうというリスクがあります。
その点、クラウドサービスであれば、情報をクラウド上に蓄積することになるため、セキュリティ対策などを自社で行う必要がなくなります。
もしもの事態に備えるためにも、クラウドを利用することはおすすめです。
4.クラウド化の4つのデメリット
ここからは、クラウド化を図ることのデメリットについて紹介していきます。
①カスタマイズに限界がある
クラウドサービスはパッケージとなったシステムを利用するため、自社のために構築したシステムとは違い、カスタマイズに制限があります。
業界の特性や、社内の細かいルールに対応するようなシステムをクラウドで利用するのは難しいかもしれません。
その点では、自社オリジナルで構築したシステムの方が優位になるでしょう。
②ベンダーによって業務が止まってしまう可能性がある
日常的に使用するシステムを外部のクラウドサービスに依存する場合、アップデートのためのメンテナンスや、不具合の修正などで一時的に利用ができなくなった際に、社内の業務がストップしてしまう可能性があります。
社内で構築したシステムであれば、社内でメンテナンスの期間などを調整することができますが、外部に依存する場合は難しいです。
調整のしやすさという点ではクラウドサービスはデメリットが大きいかもしれません。
③セキュリティがベンダーに依存する
クラウドサービスのセキュリティは、そのサービスを提供しているベンダーに依存します。
そのため、ベンダーのセキュリティ対策が万全でないと、最悪の場合、自社の情報が外部に流出するなどのトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
クラウドサービスを利用する際には、提供元のベンダーのセキュリティ対策が十分かどうか、確認するようにしましょう。
④インターネット環境下でしか機能しない
当然ですが、クラウドサービスはインターネットを介してサービスを利用することになるため、オンライン環境下でないと機能しません。
社内でまったくインターネットに繋がらないという環境で仕事をすることは少ないかと思いますが、インターネットに繋がりづらい場所の場合は、注意が必要かもしれません。
5.まとめ
いかがだったでしょうか?
クラウド化は生産性向上やコスト削減の方法として非常に有効です。
社内のシステム変更を検討している方は、クラウドサービスを利用するというのも、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
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