デジタル用語集　さ行

• システムアーキテクト

  システムアーキテクトとは、システム開発において対象業務の分析や設計などの上流工程に携わる人のことを指します。「アーキテクト」には元々建築士や設計者という意味がありますが、IT業界ではプログラマーやシステムエンジニアの上級職として、システムの設計・構築を行う人をシステムアーキテクトと呼びます。

• システムアナリスト

  システムアナリストは、情報システムの開発に関する分析や評価をおこなう職業です。経営戦略や事業課題、システムアーキテクチャ、業務の流れなどの状況を顧客にヒアリングしたうえで、情報戦略の立案、システム導入計画の策定などのプロジェクトを支援します。システムコンサルタントが似た職種としてありますが、システムアナリストの方がより専門的な知識を有し、分析や課題抽出をすることが多くなります。

• システムコンサルタント

  システムコンサルタントは、企業の経営課題に対してシステムによる解決策を提案する職業です。また、導入するにあたって要件の整理や問題点の抽出、部署間の連携などをサポートし経営陣へのプレゼンテーションや予算に関する承認作業なども行います。

• 受託開発

  受託開発とは、企業や組織が求めているシステムの開発を外部に依頼し、それに沿ったシステムやソフトウェアを開発することを意味します。既存で組まれたオーダーメイド開発とは異なり、柔軟に顧客のニーズに合わせたシステム構築が可能になりますが、一方で外部の会社に開発を依頼する分ニーズを明確にしないと要望通りのシステムが納品されないことに注意が必要です。

• 準委任契約

  準委任契約とは、特定の業務を遂行することを定めた契約のことです。業務が法律行為であれば「委任契約」、法律行為以外の業務であれば「準委任契約」となります。準委任契約は、特定の業務の遂行が目的であり、仕事の結果や成果物に対して完成の義務を負いません。業務の結果に対して不備があったとしても、委任者は受任者に対して修正や保証を求めることができません。

• 深層学習

  深層学習（ディープラーニング）とは、音声の認識や画像の特定、識別、予測など、人間が行うタスクをコンピューター（AI）に学習させる機械学習の手法の一つです。人間の脳に似た「ニューラルネットワーク」と呼ばれる電子回路にデータを投入し、そこから得られるアウトプットを解析しニューラルネットワークの回路を改善していきます。学習させるデータ量が多いほど、より精密に分析し、正確な判断をすることが可能になります。

• スクラム開発

  スクラム開発はアジャイル開発の代表的な手法の1つで、中でもチームのコミュニケーションを重視した手法であります。

  ・プロダクトへの要望を優先順位ごとに並べかえて、その順に機能を作る

  ・固定の短期間（1～4週間程度）の単位で開発を区切り、その中で計画を立てる

  ・プロジェクトの状況や進め方に問題がないか、メンバー同士で毎日確認しあう

  ・作っている機能が正しいかどうか、定期的に確認の場を設ける

  というフォーマットがあり、納期を早められるだけでなく、チーム内での潤滑なコミュニケーションが交わされるようになります。

• スクリプト言語

  スクリプト言語は、可読性が高く比較的簡単に書きやすい言語の総称です。前述の通り、スクリプト言語には、正式な定義は存在しませんが、一般的にはこのような形で定義され、PHPやRuby、Pythonなどのプログラミング言語が該当します。Javaや、ソフトウェアを独自に使えるマクロ言語をスクリプト言語とする場合もあります。取得難易度が比較的低く、実行が容易な場合も多いです。

• 設計

  システム開発における要件定義の内容を元に、システムをどのような見た目、どのようなプログラムで動かすかを決める工程になります。ユーザーからの見た目を中心に設計する外部設計とプログラミングの内容を詳細に定める内部設計に大別されます。

• セキュリティエンジニア

  セキュリティエンジニアとは、サーバーに関連する業務や情報セキュリティを専門に担当するエンジニアのことです。ITのインフラの中で、サーバーの構築や運用・保守を専門とし、セキュリティに配慮したシステム設計・運用、未然にサイバー攻撃を防ぐための調査や対策などを行います。

• ソフトウェア

  ソフトウェアとは、コンピューターを動かすプログラムのことです。広い意味では、プログラムが処理するデータも含まれます。具体的には、スマホ等で利用するアプリとよく呼ばれるアプリケーションソフトウェアやハードウェアの制御や基本的な操作に関わるオペレーティングシステム（OS）が該当します。