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SE(システムエンジニア)とプログラマー我が社で確保すべきエンジニアはどちら?

2021.11.12
  • 採用

この記事をご覧になっている皆さまお世話になっております。

デジタル人材採用.com編集部です。

全国の企業様・法人様のIT化、DXを人材採用の面から応援するための情報サイトです。2018年に経済産業省からDXレポートが出され、エンジニアやIT人材の採用は更に急加速している様子です。しかし、少子高齢化や優秀なIT人材の育成機会の不十分が原因に、IT人材の不足が顕著に表れています。

その中で少しでも優秀なIT人材を確保しようと各社の採用担当の皆様や経営者の皆様は動かれていることと存じます。IT人材を採用・派遣しようと考えた際、よく耳にする言葉がSE(システムエンジニア)とプログラマーなのではないでしょうか。

どちらもITの技術を駆使してシステム開発に携わることに変わりはありませんが、実際にシステム開発の中で行う業務は大きく異なります。

今回はSEとプログラマーの違い、採用したほうがいい時はどのような時かを解説いたします。

1.SE(システムエンジニア)とプログラマーの概要

それではまずSEとプログラマーがそれぞれどのような職種かを解説いたします。それぞれを理解するためには、システム開発の全体像を知る必要があります。

図1:システム開発に携わる人々の構造

上図はシステム開発で携わる人々がそれぞれどのような位置にいるかを表したものになります。

①顧客ヒアリング

まずお客様の要望・悩みを聞き出すことから始まります。

この辺りを担うのがITコンサルタントと呼ばれる職種になります。ITによる問題解決力を備えた人材になります。

⇓ITコンサルタントの職種紹介についてはこちらをご覧ください⇓

②要件定義

そして要望を元にどのようなシステムでどのような問題を解決するかを定義します。

この部分を担うのがITコンサルタントやPM(プロジェクトマネージャー)、SEと呼ばれる職種になります。PMとはシステム開発の全体を管理し作業に問題が無いかを束ねる役割ですが、要件定義書を元に必要な人数、エンジニアの種類、期間を割り出します。

③詳細設計

要件定義書が出来上がったら、次にシステムの設計を行います。要件定義書に記載の事項がシステム開発で解決できるようにシステムの仕様を細かく決定します。

ここで主に活躍するのがSEになります。システム開発における要件定義や詳細設計など、ITの知識を駆使してお客様の問題を解決できるように仕様を決めることが主な仕事になります。

⇓SEの職種紹介についてはこちらをご覧ください⇓

④コーディング・テスト

全体の仕様が決定したら、実際にプログラミング言語を用いてコーディングを行います。そしてそれらが正常に作動するかをテストします。

これらの役割を担うのがプログラマーとなります。SEの決定した仕様になるようにコーディングを行い、テストを行います。実装後の保守・運用も担うことがあります。

⇓プログラマーの職種紹介についてはこちらをご覧ください⇓

まとめると、

  • SEは要件定義に従いシステムの仕様を決める職種
  • プログラマーは仕様に従いコーディング・テストを行う職種

となります。

2.SE(システムエンジニア)とプログラマーの主な違い

先ほどはSEとプログラマーの業務の違いをお伝えいたしました。しかし違いが他にもあります。ここからは業務以外におけるSEとプログラマーの違いについてお伝えいたします。

①必要なスキル

先ほどはSEとプログラマーの違いは

  • SEは要件定義に従いシステムの仕様を決める職種
  • プログラマーは仕様に従いコーディング・テストを行う職種

とお伝えいたしました。

業務内容が異なれば、求められるスキルも異なります。

SEはシステム全体の仕様を決める職種であるため、あらゆるITに関わる知識が求められます。更にプログラマーに指示出しを行ったり、作業が問題なく進んでいるか管理したりするためのマネジメント力も求められます。時にはITコンサルタントと共に客先に出向くこともあり、その場で正しく悩みや要望を引き出すためのヒアリング力も求められます。このようにSEは多岐に渡るスキルが求められる傾向にあります。

一方でプログラマーはコーディング・テストが主な仕事なのでプログラミング言語に対する理解が求められる職種になります。ただ書き方を知っているだけでなくテストの際にサーバーに負荷をかけずに構築するためにどう簡単なコードにするかを考える必要もあるためプログラミング言語に対する深い理解が求められます。

このようにプログラマーはSEに比べ専門的な知識を深く理解することが求められます。

②平均年収

求められるスキルも異なるため、年収も異なります。

SEは先述のとおり幅広い知識が求められるため、プログラマーよりは高くなっています。平成29年度の職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)の職種別第1表からの情報によると平均額は550万円とされています。職業全体の平均年収額が480万円程度と言われているため、平均よりは高い数値となっています。

一方でプログラマーはプログラミング言語という一定の知識が求められる職種であるため、SEよりは年収が低くなっております。平成29年度の職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)の職種別第1表の情報によると平均額は430万円になっています。職業全体の平均年収額が480万円程度と言われているため、平均よりは高い数値となっています。しかし、様々なプログラミング言語を覚えることによりあらゆる現場で活躍できるエンジニアになるため、年齢が上がることによりプログラマーのスペシャリストとしてSEより高い年収を貰うケースもあります。

③採用・育成難易度

求められるスキルも異なるため、採用する難易度も異なります。

前提として日本のITエンジニア市場は人手不足です。ここで複数のシナリオによる市場成長予測に沿って、IT人材の需給ギャップを予測した経済産業省の「IT人材需給に関する調査(概要)」に見ることにします。これを見ると、2030年には最低でも16万人、多いと79万人のIT人材が必要な数に対して不足する可能性があるということが読み取れます。このような状況ですので、SEにしろプログラマーにしろ人手不足であるということには変わりありません。

※IT人材が不足する背景については以下をご覧ください。

その中でも特にSEは多岐に渡るスキルが求められるため、現場で活躍できるSEともなると少なくなります。ただSEと採用したいと思っていても採用できないケースが多くなります。

プログラマーも急速なIT化、DXが進む中で人手不足になりがちですが、プログラミング言語を覚えることにより戦力化できる職種であり、比較的採用はしやすいと思われます。また、社内でプログラミング言語を扱える人がいるのであれば、採用後に教育することも可能です。SIerと呼ばれるシステム開発会社では新卒で入社した社員が最初のステップとしてプログラミング言語を覚えプログラマーとして仕事を始める社員もいますので、プログラマーの人数自体はSEより多いと思われます。

3.SE(システムエンジニア)とプログラマーを確保すべき場合を解説

それではSEやプログラマーをどのような時に採用したほうがいいかについて解説いたします。

SEを確保したほうが良い場合は、新規にシステム導入を行う、又は既存システムの大型仕様変更が起こった場合です。新たにシステム導入を行う場合はまず全体の設計を行う必要があるため、システム全体のことを熟知しているSEを雇った方がいいでしょう。既存システムの大型仕様変更があった際も設計が変わる可能性があるためSEがいた方が安心です。

一方でプログラマーを雇う場合は、既存システムが走っていて保守・運用を行いたい場合になります。保守・運用では主にコーディングの組み換え作業を行うのでプログラマーを採用・確保する形になります。ただし、新規のシステム立ち上げを行いたい場合もプログラマーを雇うことを検討しましょう。大規模になればなるほど人手が必要になり、実際にコーディングする人が必要になるためです。

ここまで読まれた方の中で「確実に必要な人数が採用できるのだろうか」「どのようにして人材を募集しよう」と思われた方もいるのではないのでしょうか。それでは必要なSE・プログラマーを確保するための方法についてご紹介いたします。採用・確保の方法としては主に3種類ございます。

一つ目は、自社で採用する方法です。契約次第で自社のIT人材として定着させることができ、会社として人員計画が立てやすくなるというのが特徴です。一方で採用したら育成するまでに時間と費用がかかるという点には注意が必要です。

二つ目は、外部の会社から客先常駐としてエンジニアに来てもらう方法です。これは一般的にSES(システムエンジニアリングサービス)と呼ばれるものであり、期間を決められるため、一定期間のみ発生する業務に専門の担当者を派遣してもらうなど、フレキシブルに人材を確保することが可能です。自社で雇うのに比べて費用が抑えられますが、客先常駐で来るエンジニアが短期間で入れ替わる、また正社員ほど帰属意識が低くなり正社員ほどパフォーマンスが高くならない可能性もあるという点に注意が必要です。

三つ目は外注、外部人員の活用です。SIerと呼ばれるシステム開発の専門会社に依頼したり、フリーランスに委託したりするという方法も考えられます。SIerもフリーランスもそれぞれシステム開発の専門家であり、案件に合わせ適切なスキルを持つフリーランスやSIerに依頼できるというのがメリットです。外部とやり取りする分、システムの要件や納期等の厳密な摺り合わせが求められるという点に注意が必要です。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。

SEとプログラマーの違いについてご紹介いたしました。

再三の記載にはなりますが

  • SEは要件定義に従いシステムの仕様を決める職種
  • プログラマーは仕様に従いコーディング・テストを行う職種

となります。

一般的にSEの方が幅広い知識・技術を持っているとされていますが、その分採用難易度や活躍できるフィールドも異なりますので採用したい人材のイメージを明確にする必要があります。

この記事をお読みになった方の中で「実際にどのように採用すれば良いのだろうか」と思われた方もいらっしゃるかと思います。

デジタル人材採用.comでは、IT人材を確保したい方向けに2種類のサービスを提供しております。

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